認知症があっても諦めない!訪問看護師の専門的なケアで入浴も外出もできるように

 「認知症だからもう無理...」そう諦めていませんか?訪問看護では、認知症の方の生活を支える専門的なケアも提供しています。今回は、認知症ケア指導管理士の資格を持つ看護師が、利用者様の生活を大きく改善した2つの事例をご紹介します。

事例1:長年入浴できなかったAさん、訪問看護で心も体もリフレッシュ!

 認知症のAさんは、長年入浴を拒否されていました。ご家族も別居のため状況を把握できず、担当するケアマネジャーさん始め、関係者は清潔保持に悩んでいました。

 そこで、訪問看護師はまず爪切りから始め、少しずつ信頼関係を築きました。足浴ができるようになると、浴室での足浴を提案。徐々に慣れてもらい、ホットタオルでの清拭へとステップアップ。

 根気強い関わりの結果、Aさんは気持ちよく入浴できるようになったのです。

 この事例から、認知症の方でも、焦らず段階を踏むことで、入浴への抵抗感を減らせることが分かります。

事例2:閉じこもりのBさん、地域との繋がりを取り戻し笑顔があふれる毎日に!

 見当識障害のあるBさんは、自宅に閉じこもり、入浴や着替えも拒否されていました。受診もできず、ご家族も心配されていました。

 そこで、訪問看護師は地域の協力を仰ぎ、近所の方にBさんへの声かけをお願いしました。そのおかげで、Bさんは訪問看護師と一緒に定期的に散歩に出かけられるように。さらに、デイサービスへの訪問にも成功し、週2回の通所へと繋がりました。

 この事例から、地域との連携と、少しずつできることを増やしていくことで、閉じこもりがちな認知症の方も、再び社会との繋がりを取り戻せるということが分かります。

認知症ケア指導管理士とは?

 認知症ケア指導管理士とは、認知症ケアに関する専門的な知識と技術を持つ専門家です。認知症の方やご家族の相談、ケアを行う人への指導、多職種との連携など、幅広い役割を担います。

訪問看護師の専門的なケア

 訪問看護では、認知症ケア指導管理士をはじめ、専門的な知識と経験を持つ看護師が、利用者様一人ひとりに合わせたケアを提供します。

生活リズムのサポート

 規則正しい生活を送れるよう、睡眠、食事、活動などをサポートします。

服薬管理

 薬の飲み忘れや飲み間違いがないよう、服薬をサポートします。

認知機能訓練

 回想法や脳トレなど、認知機能の維持・向上を目的としたアドバイス、レスパイトケアなど、ご家族の負担軽減をサポートします。

まとめ

 認知症があっても、適切なケアを受けることで、その人らしい生活を送ることができます。訪問看護では、専門的な知識と経験を持つスタッフが、利用者様とご家族を全力でサポートします。

 もし、認知症のことでお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。