在宅介護でご家族が抱える不安、その解決手段としての訪問看護という選択
大切なご家族の介護を、ご自宅で。その決断をされたとき、希望に満ちた気持ちとともに、胸の奥にそっとしまわれた不安があったかもしれません。
「毎日、これでいいのかな?」
「もしもの時、どうすれば...」
「もう、今まで通りにはいかないのかな」
介護に真剣に向き合う優しいあなただからこそ、心の中にたくさんの不安を抱えてしまうものだと思います。

あなたが抱える不安を、私たちに少しだけ分けてください
訪問看護を利用する前の、ご家族の心の中には、いくつかの不安が渦巻いていることが多いです。
・ 医療的な処置への戸惑い
点滴や医療機器の扱い、傷のケアなど、専門的な知識が必要なことに大きな不安を感じていませんか?
・ 症状悪化への恐れ
ご家族の体調が急に変化したとき、どう対応すれば良いか分からない。そんな不安を抱えていませんか?
・ 介護疲れと孤独感
終わりの見えない介護生活に、心身共に疲れを感じていませんか?「自分だけが頑張っている」という孤独感に押しつぶされそうになっていませんか?
これらの不安は、決してあなたが一人で抱え込むべきものではありません。
訪問看護がもたらす安心、そして「諦めない」という選択
訪問看護は、単に医療的ケアを提供するだけのサービスではありません。それは、あなたとご家族の「諦めていたこと」を、もう一度見つめ直すきっかけになるものです。
1.ご本人の「自己決定」を尊重するサポート
「もう一人では無理だろう」と諦めていたこと、ご本人が「やってみたい」と秘かに願っていたことはありませんか?私たちは、その方の「したいこと」を何よりも大切にしたいと考えています。
・ 「庭に手入れをまたしたい」
身体の状態を専門的に評価し、無理なく続けられる方法を一緒に見つけます。
・ 「家族と旅行に行きたい」
外出先での医療的な準備や、移動時の注意点など、安全に楽しむための具体的なサポートを考えます。
2.笑顔でいられる時間を取り戻す
訪問看護師が医療的なケアや身の回りのお手伝いをすることで、あなたの介護の負担が軽くなります。安心して任せられる専門家がいることで、あなたの心にもゆとりが生まれるはずです。
3.「できる」を増やし、生活の質(QOL)を高める
私たちは、ご利用者が持っている力を最大限に引き出すお手伝いをします。身体機能の維持・向上のためのリハビリや、ご自宅でできる工夫を提案し、ご本人が「できた」と感じる喜びを増やします。
これは、日々の暮らしの質(QOL)を向上させ、自分らしい人生を主体的に生きることにつながります。
Aさんの事例:諦めていたコンサート、再び
Aさんは、脳卒中による片麻痺と高次脳機能障害があり、ご自宅での生活では常に注意が必要な状態でした。ご本人とご家族の強い希望で退院されましたが、常に目を離せないため、同居のご家族は買い物や用事で外出することもできず、心身ともに大きな負担となることが予想されました。
そこで私たちは、ケアマネジャーや他の介護サービスと連携し、週に一度、ご家族が安心して外出できる日を設けることにしました。この日、私たちはAさんのもとを連続して訪問し、ご家族が安心してご自分の時間を過ごせるようサポートしました。
訪問看護によるリハビリも続け、少しずつAさんの生活は安定してきました。そして、Aさんは昔好きだった旅行に行くことを希望され、無事に旅行を楽しむことができました。
今、Aさんは昔から好きだった歌手のコンサートに行くことを楽しみに、リハビリにも前向きに取り組んでいらっしゃいます。
この事例は、単に病気を管理するだけでなく、ご本人の「やりたいこと」を叶えるために、多職種と連携し、支援の輪を広げていくことの重要性を示しています。訪問看護は、諦めていた希望をもう一度現実にするための、あなたの心強いパートナーです。
介護は、一人で抱え込むものではありません。少しでも不安を感じたなら、ぜひ私たちにご相談ください。あなとの「諦めていたこと」にもう一度、光を当てるお手伝いをさせていただいたら嬉しいです。
もし、気になること、疑問点がございましたら、こちらのホームページのお問い合わせからご連絡いただくか、直接お電話でお問い合わせいただきますと幸いです。